【鶴の湯だより NO36 2003.3.29より】
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■鶴之助独り言<日本の銭湯文化>

銭湯の起源は、9世紀の平安時代、お寺の沐浴がその始まりだそうです。
一般庶民に、銭湯入浴が広まったのは近世の江戸時代から。
はじめは、日本人のお風呂は、蒸風呂に掛け湯が主流で、今のようにお湯に体を浸すのが一般的になったのは、江戸時代末期以降だそうです。

銭湯文化が花開いたのはなんといっても、江戸時代の江戸。
江戸の町ではほぼ、町ごとに1軒銭湯があり、湯女が接客したり、2階が娯楽場になっていたりで庶民の社交場として、大変な賑わいだったそうです。

式亭三馬の滑稽本「浮世風呂」にも、いかに銭湯が庶民の身近な存在で人気があったかが描かれています。いわば、銭湯は都会の超人気スポットでした。

明治期に入っても、あの福沢諭吉が銭湯を経営していたほど、時の知識人にも注目の成長産業でもあったのです。

その大衆娯楽の王様も、最近では、すっかりスーパー銭湯やテーマパークに押されて青色吐息の銭湯業界。京都府の銭湯の1日の利用率は1.3%(利用者が100人中1.3人)まで落ち込んでいます。

でもどっこい、銭湯には銭湯の味わいがあります。
日本の伝統的な生活文化を絶やすわけには参りません。
今日もキバルで鶴之助。
    

*最後に、鶴之助の銭湯宣伝標語をひとつ。
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気軽にぶらりと出かければ、そこには
人の温もりがある。

街の
ほっとステーション、「さあ、近くの銭湯へ行こう!」(^_^)/


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