【鶴の湯だより 2005.8.26配信 NO151より】
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
――――――――――――――――――――
鶴之助独り言(小泉解散にみる日本政治)
――――――――――――――――――――
今週は、政治ネタで。
風呂屋のおっさんのまじめな政治評論、聞いてやっておくれやす!


9.11は小泉解散による衆議院議員選挙ですね。
郵政民営化法案を参議院で否決されて、衆議院を解散とは小泉さん なかなか強気で思いきりがいい。
その度胸が効を奏してか、今のところ世論調査では支持率も高いようです。

おまけに民営化反対議員の全選挙区にホリエモンや話題の女性候補を 刺客に放って、連日ニュースでも面白おかしく報道され世間の注目を集めてます。 まさに小泉劇場ですなァ。

小泉さんが4年前の首相就任時に、「日本の総理大臣は絶大な権限があるんです」と 強調されていたのを今、思い出します。
なるほどそれが解散権だったんですねェ、、確かに絶大なる権限です。

議院内閣制の日本、これまで総理大臣は与党内の派閥力学を考慮しながら 大臣ポストの配分したり、法案提出にしても事前に各派閥にお伺いをたてながら十分根回し 調整の上で行なわれるのが慣習であった。
歴代、幹事長や総務会長、政調会長といわれる党三役が実際その役割を担ってきた。

高度成長期以降、日本の総理大臣はいわば閣内調整の旗振り役的な存在。
強力なリダーシップよりも、むしろ政府のまとめ役的な役割を求められてきた。
ときには御輿の ような存在であっても、それはかえって都合がよかったのである。

改革よりも組織を優先して、落としどころを探りながら、ほどよい妥協点を見出す調整型の政治手法は非常に日本的である。

ところが小泉首相のやり方はまるで違った。

政策の成否、是非はともかくも特殊法人改革や、郵政民営化を打出し、イラク派兵を決断 靖国参拝、北朝鮮訪問等むずかしい問題に次々手をつけ、自ら決断を下し、日本政治 の問題点を国民の眼前に晒したのである。

日本政治を密室型からオープン型へ開放してしまった。
是非は別にして、その政局運営は、思わず「よっ、小泉大統領」といいたくなるほど強権的である。

また強力なリーダーシップを発揮することによって党内の派閥調整型の政治力学を 機能させなくしてしまった。
その突破力で自民党をある意味ホントにぶっ壊してしまった。
(実際、かつての派閥のドン中曽根氏、野中氏、橋本氏は引退、亀井派は分裂)

また郵政民営化をぶち上げることで、各政党の政策論争も以前より活発になったし、国民も政策を身近に意識するようになった。
今回の選挙で、マニフェスト選挙もようやく定着しそうだ。
政治がわかりやすくなったと言えるかもしれない。

小泉さんの改革は、パフオーマンスが過ぎて政策丸投げで実がないとの批判もある ようが、結果的に見れば、日本の政治潮流を大きく変えた人であることは間違いない。
それは後世の歴史的な評価に値するともいえまいか。

次の選挙で自民党が勝とうが、民主党が勝とうがしばらくこの改革政策モードはつづき そうである。

密室の権力闘争がすくなくとも政策の衣をきたオープンなものになることはいいことだと 思う。
国民は次世代のニューリーダーにも小泉さん的要素を求めるだろう。  

*参考ページ→鶴之助の【私見、小泉政権】
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★